「道案内」ではなく「種明かし」

何となくですが、目的,推奨等に応じてブラウザを使い分けています。Edgeを使って検索した場合には、通常の検索と同時に生成AI「copilot」による結果も出てきますが、この時、copilotの方に目をひいた時は、更に、copilotに回答させながら情報収集を進めることがあります。ただ、copilotの回答が物足りないこと等でそのまま回答を受け入れることはなく、結局、回答の情報源としているWebサイトまで確かめることが殆どでした。

そういった中、先月7月17日に、日本新聞協会から、Webの検索から連動させて回答を生成するAIに関して、著作権侵害に該当する可能性が高いとする声明が出ました。従来の検索サービスが著作物への「道案内」だったのに対し、生成AI検索は禁じ手である「種明かし」に相当するとしています。その他にも、「フリーライドは許さない」「著作権法違反である可能性が高い」「元の記事を見ることがなくなる」等の主張がされています。

この中には妥当な主張もあると思いますが、私がcopilotの結果を鵜吞みにしていなかった通り、現状の生成AI検索は、まだ様子見の段階ではないかと思います。著作権については文化庁でも議論が進められていて、会議体の参考資料ですが『AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス』もアップされています。但し、この資料自体が、最近関係省庁が取りまとめた“AIに対する考え方”の内で著作権関係について抜粋した資料にすぎず…。生成AIについては、多方面からの整理がまったなしの状況かと思います。