年末調整関連作業の振り返り

今年、お客様が利用されているクラウドシステムを入口とし、ネット環境で年末調整~法定調書関連作業を進めてみましたが、ワンステップ進んではエラー発生の連続で、現状は、システムをまたがって作業を進めるのは難しいのかなと感じました。

先ず、クラウドの年末調整システムは、ガイドに沿って作業を行えばスムーズに進められるとの触れ込みでしたが、少々イレギュラーケースになるとマニュアル類が不足気味で対応方法が分からず、ヘルプデスクに電話しても「只今の待ち人数は一人です」から長時間待たされ、実際は遅々として進みませんでした。

その後、ようやく年末調整の計算結果が確定したため、このシステムからeLTAXの仕様に合致したCSVデータを出力して給与支払報告書の送信を試みたところ、eLTAXでもエラーが生じてデータが取込できず、結局、手入力して送信しました。

この送信では、給与関係については税務署側に同報されますが、送信結果を確認しようとしたところe-Taxでもエラーが生じて詳細が確認できず、ヘルプデスクに聞いても「eLTAXの方に問い合わせて欲しい」との回答しか得られず、結局、インストール型のシステムに入力し直して送信を終えました。

私の作業進行,システム操作が適切でない部分もあるのでしょうが、これだけシステムに振り回されることが分かっていれば、年末調整の段階から一貫してインストール型のシステムを利用していれば…と思ってしまいました。近年は様々な市販のシステムがリリースされ、公のシステムからも利用を促されますが、改めて、システムの利用には事前の十分な吟味が欠かせないと思いました。