生成AIによる稟議書作成支援

横浜銀行は、日本IBMの協力を得て融資審査業務における稟議書の作成に生成AIを活用する実証実験を実施したところ、行員の業務効率化,審査スキル向上の観点から有用性が確認されたとのことです。

事業会社勤務時代、稟議書には作成は勿論,審査側でも多数関与してきました。作成に当たっては、社内外の各所から情報を集め、事前に関係者の確認を取りながら起案する必要があります。そして、一旦申請した後も回議先からの質問に対応したり、場合によっては事前の根回しが足りなくて差戻を受けることも間々あります。更に、単に押印を集めるために奔走する時には閉口したことも数え切れません。

関係者の合意を得るために必要な業務と分かっていても、承認を得るまでに膨大な時間を費やすたびに「これだから日本の生産性は低いんだろうな」と思ったものです。ですから、単に業務効率化だけでなく、是非ともDXにつながる生成AIの活用に取り組んでいただきたいと思います。