企業の BCP“策定意向”、4 年振り 5 割に
帝国データバンクが先月6月25日に発表した『事業継続計画(BCP)に対する企業の意識調査』結果によると、2016年から調査を継続してきて今回で9回目になるそうですが、BCPを「策定済」「策定中」「策定を検討している」企業の割合が4年振りに5割に達したということでした。
過去3回の内で最も低かったのが前回の48.6%のため、コロナを挟んだとはいえ、大きな変動はない様にも思えます。それに対して地域別にみると、最低36.1%から最高68.4%まで幅が広く、地域性がこんなにも強く反映するものなのかと感じました。
更に、策定率を規模別にみると、大企業が37.1%に対して中小企業は16.5%ということで倍以上の差が確認できました。その他、事業の継続が困難になる要因として想定しているリスクについて、地域別の結果に色濃く出ていた「自然災害」がトップでしたが、続いて想定しているものがコロナで大きな被害を被ったはずの「感染症等」ではなく、「情報セキュリティ」でした。
このところ、外部からの攻撃,情報漏洩等のセキュリティ面だけでなく、基幹システムの刷新トラブル等、IT関連のニュースは事欠きませんが、AIの進展のみならず、経営におけるITの重要性は増すばかりかなと思います。