東証上場企業数、初の減少
東京証券取引所から2024年中に上場廃止する企業数は3年ぶりに増加し、大阪証券取引所と統合されて現体制になった2013年以降としては最多の94社で、上場企業数は初めての減少となる見込みです。
要因としては、企業側の都合として、MBOで自ら非上場を選択したケース,企業買収等で退場を余儀なくされたケース等があります。その一方、東証自体も、投資家にとって魅力ある市場にすべく、市場の再編,上場維持基準の整備等に取り組み、数にこだわらなくなってきたことが挙げられるようです。一般企業勤務時、かつては、節目で株価を気にする話を小耳に挟んだものでしたが、最近では「PBR対策」というワードが声高に聞こえるようになり、東証の姿勢は企業側にも浸透してきていることを実感したものでした。
今も変わらず企業にとっては上場が一つの目標になっているようで、身近に上場を目指して取り組んでいる企業もあります。量より質重視とはいっても減る一方では困りますし、今後も日本が魅力ある国であり続けて欲しいと思います。