正社員の手当を非正規に回して格差是正

厚労省が“同一労働同一賃金”を推し進めている中、先日の日経新聞によると、合理的な判断に基づくのであれば、正社員の手当を削減して非正規社員に回すことで両者の格差を是正することも認める判決が7月に最高裁より出たそうです。可能性は考えられていたものの、非正規社員に手当をつけることではなく…です。

もともと、正社員か非正規社員かの違いは能力の優劣ではなく、単に入社のタイミングが異なるだけの場合も見受けられます。又、手当自体も、これまでの経緯で制度として存在はしているものの、あまり根拠がないものもあったりします。

「ない袖は振れない」ですし、資源の配分方法を調整するのではなく、幼児や高齢者を抱える家庭でも働きやすい労働環境を整備し、世の中全体の所得を増やし、本当にお金が必要な世代に行きわたる様な仕組みを構築することが大事ではないかと思います。